レコードの音が出る仕組みとは?楽しみ方・不要になった場合の買取手順などを解説

このサイトでは、レコードに関して説明を行います。
形は薄いドーナツ状の円盤で、音の出る仕組みは本体に刻まれた微妙な角度や深さに掘られた溝に針が通るときに起こす振動が音や歌として、私たちの耳には音楽として聞こえているからです。
溝の形は規格によって異なるのですが、その1本1本の細い幅の左右に音信号が記録されています。
その角度や深さで中心軸が変わるので、真上からよく見ると蛇行しているようになっており再生するとき針が左右・上下に動くのはそのためです。

レコードの音が出る仕組みとは?楽しみ方・不要になった場合の買取手順などを解説

現在レコードはアンティーク品としてや、作られた当時の音に触れたいと感じ購入する方やインテリアのように飾るために選ぶなど、それぞれの楽しみ方で人気があります。
もちろん音楽シーンでも、ほとんどスイッチ上のパネルで対応できるDJの演奏も、難しいテクニックが必要なレコードを使ったパフォーマンスをあえて行っている方もいらっしゃいます。
この円盤の溝の仕組みが、さまざまな種類の音を作り出していますので汚れが溜まってしまうと音質に直接影響を及ぼしてしまうため、ターンテーブルに置き安定した状態でエアダスターを使ったゴミの除去を行ってください。

不要になったレコードはどのくらいの価格で買取してもらえる?

自宅に不要になった大量のレコードがあり、処分に困っているという方は少なくありません。
音楽を聴く手段はCDやデジタル配信などが主流となりますが、レコードブームがやってきていることもあり、不要なものでもきちんと査定してもらえば高値で買取してもらえる可能性が出てきます。
古いレコードは個人で音楽を楽しんでいるオーディオマニアを中心にCDよりも価値が高いと評価する人も増え、保存状態が良好で音がきちんと聴き取れるものなら問題なく買い取りをしてもらえるといわれています。
ただし保存状態が悪かったり、傷がついて音が聞けない状態になると買取不可となる場合もあるので、持ち込みを検討する際にはコンディションの状態をしっかり確認するようにしましょう。
一般的に査定相場は古いレコード1枚で10円程度となっていますが、日本の古いロックやポップスで現代でもヒットチャートに名前の出ているアーティストのものは1万以上の値段がつくことが多いですし、海外のアーティストも同様に高値で取引されます。
他にもクラシックやジャズ盤も、大手レーベルから発売されたものは音質もよく高い価格になりやすいです。

希少価値のあるレコードは高値で取引されることもある

レコードからカセットテープ、CD、最近は音楽ストリーミングと音楽媒体は年々変化してきています。
そんな中でも未だに一定の支持を得ているのが、レコードです。
わざわざレコード盤を後からリリースするアーティストも居たりしますが、その希少価値からプレミアが付き高額で取引される物も中には有ります。
日本国内アーティストでも高価になっているものもありますが数万円~10万円位が主流になります。
しかし、圧倒的にプレミア価格で高価取引されているレコードは海外アーティストの物となり、10万円を軽く超える物が多く、中には100万円を超える価格で取引された物も存在ます。
(当時の価格を現在の日本円に換算した場合) 一般的に高値で取引されるものは、流通量の少ない希少性のある物とされています。
理由は様々で、元々の流通量が少ないというものが主流ですが、中には発売されずテストプレスのみしか存在しない物や発売後に楽曲やジャケットなどに世相的に問題が有って回収となってしまったいわゆるお蔵入り物と言った理由の物もあります。

そもそもレコードとはどのようなものなのか?

レコードとは音楽を録音した円盤であり、盤面に外から内側へ螺旋状に信号を刻んでおり、専用のレコードプレイヤーを使用することで再生することができます。
現代では当たり前となりつうあるCDや配信サービスなどのデータは、アナログの振動をデジタル化することで記録するのに対し、レコードはアナログで記録をしているため20,000Hz以上の音やデジタル処理で埋もれてしまうような音もしっかり記録されていることが大きな特徴です。
CDの場合は人間が聴き取れる周波数、20Hz~20,000Hzの間の音だけを取り出してデジタル処理をしています。
そしてSN比がよく、歪率が有利などといったデジタル音源にはないメリットも大きな特徴であり、再生環境によっては音質が大きく変化していきます。
例えばスピーカーやアンプを交換するだけでも音のキャラクターが変化していき、違った聴き方を追求することができますし、レコードならではの音の良さは感覚的なものとしてより深い体験を楽しむことができるようになっています。

レコードとCDの音質の違いとは?

楽器の音を録音するものとして、音源があります。
昔の貴族はレコードに音を録音して、それを聴くことを日常生活での楽しみとしていました。
私たちの生活に音楽が満ち溢れているのは、当時のブルジョワの趣味が現代でも残っているからだと考えられます。
昔は貴族など上流階級の人のみが音楽を鑑賞していましたが、現在では幅広い社会階級の人たちや幅広い年代の人たちが音楽をたしなんでいます。
ブルジョワたちはレコードを、現代人たちはCDを主に鑑賞していました。
では、レコードとCDの違いは一体どんなところにあるのでしょうか。
レコードは基本的に古い音源だとされ、CDやDVDはデジタル媒体だとされています。
音質の違いに目を向けると、ブルジョワたちが聞いていたのは音が平たく聞こえるものでもので、CDなどの電子媒体は比較的立体的に聞こえるというのが特徴的です。
皆さんも、これらの二つの違いを聴き比べて楽しんでみてはいかがでしょうか。
きっと音楽を聴くことが広まれば、私たちが暮らしている世界も豊かになるはずです。

若者たちの間でレコードが人気!その理由とは?

若者たちの間でレコードが人気を博しています。
この理由としてスマートフォンなどで手軽に聞ける音楽と違ってレコード盤で流す音が新鮮な印象だったり、形があるためファッション感覚で利用したりすることが新鮮だということが背景にあります。
一方でデジタル世代ならではの使い方も浸透していて、自分のコレクションをSNSで紹介することや共有することで楽しむという使い方は現代の利用の仕方ならではと言えるでしょう。
お店でジャケットを見ながら自分の感覚やデザインだけで判断するという点も新鮮に映るようで、最近ではこれらの傾向をうまく活用した店舗も増えています。
インテリアデザインとして利用する人や、音楽を組み合わせて新しい音楽をDJするなど色々な組み合わせを模索している動きもあります。
またデジタル音源には無い独特の音源(かすれなど)に趣を頂く人もいて、音楽の可能性を広げてくれるといっても過言では無いことが今のトレンドになります。

レコードはインテリアとしての魅力もある

レコードのコレクターとして趣味を満喫している方もいますが、ステレオでプレーヤーを使って音楽を聴くだけではなく、お部屋のインテリアアイテムでも十分な魅力を感じられます。
レコードの中にはカバーや盤面に対いしてアートを施しているタイプがあり、この範囲では一般的なブラックの盤面ではなくいわゆるピクチャーレコードに分離される対応がマッチしています。
各アーティストの写真をプリントしているタイプの他に、実例では映画のサントラ盤の場合は映画のグラフィックを盤面に施しているタイプも少なくはありません。
このようなピクチャーレコードはアート性がかなりの人気を獲得しており、コレクターの方の中にはアクリル板を用いた額縁に入れて室内の壁に並べている方も多く、いつでも聴くことができる実用品でありながらもお部屋のインテリアとしての使い方も人気があります。
主にLP盤が該当しておりサイズは大き目ですが、何枚も壁に並べて飾る方法では薄めの盤面になるので邪魔にならずにお洒落さを発揮させるアイテムにすることができます。

レコードを保管する場合は立てるのがベスト

レコードの買取を依頼するにあたり、非常に希少性の高いものであったとしても、状態が悪く買取価格が大きく下がる、もしくは買取できなくなってしまうケースも見られます。
保管状態が良ければ買取価格も高くなり、そのレコードを探している人に引き継ぐことも可能です。
効かなくなったものはもちろん、現役で聴いているものも、保管方法は適切に行う必要があります。
レコードは非常にデリケートなものであるため、聴く時だけではなく保管の際にも取り扱いについても気を配らなければなりません。
適切な保管方法としては、平置きではなく立てることを心がけましょう。
数枚であれば問題はありませんが、何十枚も平らに重ねると、重みで歪んだり割れる可能性が大いに考えられます。
このようなことから、必ず立てることが望ましいです。
斜めにすると歪んでしまうため、必ず垂直にするように心がけましょう。
立てかける際にも、直射日光が当たらないかどうかは十分に確認することが大切です。

レコードに生えたカビを取り除く方法

自宅に眠っていた古いレコードを見つけたけれど、レコードにカビが生えてしまっていたという経験をしたことのある方は多いです。
せっかくのレコードを処分するのはもったいないので、自分で行える対策方法を事前にチェックしておくことをおすすめします。
カビが生えてしまうと音質が劣化して途中でパチパチ音がするようになってしまうため、音溝内にこびりついてしまっているカビや汚れを、傷つけないように優しく水で洗浄除去することが基本的なお手入れとなります。
水で洗浄する際、スポンジではなくマイクロファイバータオルを用意すると傷を付けずに汚れを取り除くことができます。
マイクロファイバータオルは毛が細くで柔らかく、できるだけ長いものを使用することがポイントです。
また水洗いをする時に使う水は、水道水ではなく通販サイトやドラッグストアなどで手に入るアルカリ電解水を使用します。
盤面にアルカリ電解水を吹き付けて、汚れが浮くまで数分待ったら音溝に沿ってマイクロファイバータオルで優しく拭き取ります。
B面も同様にお手入れを行い、シャワー状にした水道水で流し最後に水分を軽く吸い取り、ヘアドライヤーの冷風で水気を飛ばせば完了です。

サブスクの時代だからこそレコードの価値が高まっている

昨今、好きな音楽を聴く為の手段としてまず選択肢に上がるのは、サブスクでしょう。
ネットに繋がってさえすれば、いつでも好きな時に好きなジャンルの音楽を聴くことができます。
また、デジタル音楽であるために、形として手元に残るのは音源のデータだけです。
自分は年齢的に子供時代からレコードプレーヤーと親が集めたレコードが実家にあって、実際に触れて、その音源を聴くのが当たり前でした。
よく言われる暖かみのある音、あのチリチリという針がレコード盤の上を走っている音がなんとも言えないのももちろんですが、あの大きなアルバムジャケットを手にした時の高揚感、傷をつけないようにそーっと慎重に取り出してプレイヤーに乗せる、聴き終わってまた大事にケースに戻す、あの行為がまた堪らないのです。
サブスクのように音楽を手軽に聴けるという利便性は大変ありがたい事ですが、音楽が聴ける、その聴く為の道具を大切にするという事もまたレコードの楽しみであり、味でもあるのだと思います。

筆者プロフィール

秋田県秋田市生まれ。
地元でレコードの販売も行うカフェを経営。
レコードの魅力を伝える記事をネットで公開しています。
レコード買取時の価格詳細